観客のみなさまに混浴温泉世界についてより深く知っていただき、語り合える場として、さまざまなトークイベントを開催していきます。

第一弾として、混浴温泉世界の総合ディレクター芹沢高志によるディレクタートークを開催いたします。混浴温泉世界2015のコンセプトとツアー型展覧会「アートゲートクルーズ」を中心にお話します。 

2009年、2012年と別府を舞台に開催されてきた別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」は、今回をもちまして一時休止し、新たなフェスティバルのかたちを模索して参ります。

2015年はこれまでの活動の集大成として、前回までの観客が自由に作品を鑑賞する形式ではなく、案内人に導かれてまちを歩き作品と出会うツアー形式にこだわったプログラムを企画しています。

柱となるのは大友良英さん、枝史織さん、クワクボリョウタさん、蓮沼執太さんの4名の作家が参加する「アートゲートクルーズ」。使われなくなった建物の屋上や地下室などいつもは立ち入れないような場所に設置した作品を少人数でめぐります。別府のまちの奥深くへ彷徨い込み、不思議な時間空間を旅するプロジェクトです。

アーティストの下見が相次ぐまさに現在進行中のプロジェクトの最新情報をお伝えします！

終了後は懇親会も予定しておりますので、ぜひご来場ください。

195１年東京生まれ。神戸大学理学部数学科、横浜国立大学工学部建築学科を卒業後、生態学的土地利用計画の研究に従事。その後、89年にP3 art and environmentを開設。とかち国際現代アート展「デメーテル」総合ディレクター（02年）、アサヒ・アート・フェスティバル事務局長（03年〜）、横浜トリエンナーレ2005キュレーター、デザイン・クリエイティブセンター神戸（KIITO）センター長（12年〜）などを務める。著書に『この惑星を遊動する』（岩波書店）、『月面からの眺め』（毎日新聞社）、『別府』（別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」実行委員会））など。